『「ガザの悲劇」の序章が、10.7である』 そんな絵空事に疑問を感じている方へ、現実を提示します。
「(イスラエル人にとっては) パレスチナなど、もはや存在しないのではないか?」 これが、4/4にエルサレムに入って最初に感じたことである。
「日本列島改造論」のごとく、イスラエル人だけのためだけの「パレスチナの改造」が急ピッチで進められている。ユダヤ人のためだけの道路網の建設工事が、西岸全域で展開されている。
一方でパレスチナ人の町や村の入り口は、ことごとく鉄柵が設置された。西岸地区は、人口収容所の集合体になってしまった。
パレスチナ問題は、「最終章」を迎えているのだ。
【出演】
●小田切 拓(おだぎり ひろむ)
ジャーナリスト。イスラエル/パレスチナを専門に取材し、渡航回数は現在までで70回あまりに及ぶ。取材歴は20年を超え、「ガザ地区」、「隔離壁」、「オスロ合意」や「経済援助による占領加担」についての構造的分析で知られる。訳書に『ホロコーストからガザへ』『なぜガザなのか』サラ・ロイ(岡真理、早尾貴紀との共訳)など。
◉平井康嗣(ひらい やすし)
編集者、ジャーナリスト。政治や社会課題などを幅広く扱うブログマガジン「GHOST MAGAZINE」発行人(note.